チェイサー ~重白い!~

地獄の追っかけっこはっじまっるよー!

どうもです。
今回は「チェイサー」について話していきましょう。
この映画はナ・ホンジン監督の2008年の作品だぜ。
この監督の作品は「哀しき獣」を劇場で観たとき以来だな。
この作品のDVD自体はだいぶ前に買ってはいたんですがいつも通り買って満足して積みっぱなしになっており、それを今回引っ張り出して観てみたようです。
一緒に買った「オールド・ボーイ」とかもまだ積みっぱなしだし、この際韓国映画ババッとまとめて観てやろうかしら。
ではそろそろ内容の話に入ろうかな。
ストーリーはこんなカンジ。

元刑事のジュンホ(キム・ユンソク)が経営するデリバリーヘルスで、ヘルス嬢が次々と失踪するという事件が起こっていた。ジュンホは彼女たちに渡した高額な手付金を取り戻すため捜索を開始する。 やがて、出勤したミジン(ソ・ヨンヒ)の相手の番号が、それまでに失踪した嬢達が最後に仕事をした相手と一致していることがわかる。ジュンホは単身、男の自宅へと向かっているというミジンの下へ急ぐ。
Wikipediaより引用


デリヘル嬢が連続して失踪する事件が発生、デリヘル嬢の元締めで元刑事のジュンホが捜索と犯人の特定を始める。その調査中でジュンホはある怪しい男ヨンミンに遭遇、彼がデリヘル嬢失踪事件の犯人だとすぐに判明するが・・・的な話です。
追っかけっこしたり韓国映画の特長の骨太な暴力描写があったりでハラハラドキドキの連続でしたねー。
125分と2時間超えの作品だったが全く中だるみせず楽しめたな。
話の展開的には楽しめたと言うにはなかなか重い内容ではあるけど(笑)
最初から最後まで徹頭徹尾救いのない話ですからね。
でも話の展開は重くても楽しませようとする部分はしっかりしてて、ただ闇雲に観ている人を憂鬱な気分にさせるだけで終わらせていないところは良かったです。

女性の運命やいかに・・・

主人公のジュンホについてだが、最初はデリヘル嬢がいなくなることによってデリヘル嬢の元締めである自分の被る損害を嫌うが、警察沙汰にするのもマズイので自分で調査を始める利己的でクズなキャラクターとしてはじめは描かれているんだよな。

最初は主人公も女性たちへの心配からスタートしているわけではないんですよね。
でもそれが行方不明になったデリヘル嬢の娘との出会いなどによって女性の命のために誰よりも一番必死になっていくという変化が面白くもあり虚しいところですよね。

途中からは警察も絡んでくるんだが警察は犯人を起訴まで持って行って手柄をあげることに拘泥していて被害者の安否など大して気に留めていないしな。
序盤で犯人が被害者を襲おうとするとき言った「お前が消えても誰も探さないさ」っていう言葉が話が進んでいってもずっしりと重くのしかかってくるぜ。

一人奮闘する元締めのオッチャン

犯人のヨンミンについては犯罪に走る衝動の原因はかろうじてあるもののとにかく悪い奴としてかなり突き放した目線で描かれているのが印象的でしたね。
その犯人がどのような生い立ちだったかなどの情報は作中では明かされません。

なので犯人は終始何考えているか分からない得体の知れない存在になっているぜ。
どうやら生い立ちなどを描いてそれが事件につながったと納得させてしまうのが嫌ではあえて描いていなかったみたいだな。

深い深い闇が・・・

最後に題名通りチェイスするシーンについてですけど、カーチェイスではなく男たちが必至こいて走ってチェイスしてる姿がなかなか良かったです(笑)
たしか「哀しき獣」でも走ってチェイスするシーンがたっぷりあった覚えがありますし監督が好きなのかもしれませんね。

絵面的にはちょっと地味ではあるんだが写し方や打楽器のドコドコくる音楽でうま~く疾走感や迫力が出ててるよな。
まあ単純な筆者は打楽器がドコスコドコスコいってるだけで既にノリノリになっちゃうんだけど(笑)

ドコスコドコスコドン!

そろそろまとめに入りますが、
ストーリー自体は重めで救いのない話ですが、それをハラハラドキドキで最後まで飽きさせずに展開させていて面白い作品ですね。

監督の描こうとしてることも分かりやすく伝わってきていい作品なので少しのグロと満載された暴力シーンが大丈夫な人は是非是非。
では今回はこのくらいかな、じゃあの。

このページ見てる奇特な方たちはだいたいグロとか暴力とか大丈夫な人ばかりだと思いますけどね(笑)
ではまたー。

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