西部悪人伝 ~ヘイ!アミーゴ!~

ヘイ!アミーゴ!チェ!サバタ!

どうもです。
今回は「西部悪人伝」について話していきましょう。

この映画はフランク・クレイマー監督の1970年の作品だ。
ブームの頃をリアルタイムで経験してるわけじゃないから分からないけどマカロニ・ウエスタンでは末期の方に作られた作品みたいだな。

筆者はこの作品、「夕陽のガンマン」「怒りの荒野」などでメロメロにさせられたリー・ヴァン・クリーフが主演を務めている作品ということで観てみたようです。
また邦題もすごく惹かれるいいタイトルですよね。

リー・ヴァン・クリーフ主演って時点で十分なのに“悪人伝”でダメ押しされてる感があるよな(笑)
ではそろそろ内容の話に移ろうかな。
ストーリーはこんなカンジ。


西部の町ドハティに孤独な影を漂わせる男サバタがやって来た。時を同じくして、銀行強盗事件が発生、10万ドルの入った金庫が奪われてしまう。いち早く事件に気づいたサバタは直ちに悪党達を追跡。翌朝、サバタは多くの死体とともに無傷の金庫を持って戻ってきた。彼に賞金を渡した警備隊長は、強盗団の徹底捜査を宣言するが、証人達は何者かによって消されていってしまう。そんな中、サバタは犯行に使われた馬車を手に入れる。事件の首謀者であるスティンゲル男爵、オハラ判事、ファーガソンの三人は、証拠隠滅のためにサバタ暗殺に次々と刺客を差し向ける。
allcinemaより引用


悪のはびこる街ドハティ。そんな街に悪を食い物にする悪、サバタがやってきた!サバタに悪事を邪魔された上、悪事の口止め料を要求されたスティンゲル男爵たちは彼に刺客を送り込む!という話です。
今までに観たマカロニ・ウエスタンの中でも特に娯楽方面に振り切った作品ですね~。

サバタなどの登場人物のキャラクターだったり変な武器での撃ち合いの楽しさがウリの作品だな。
他のマカロニ・ウエスタンのネットリした雰囲気や復讐譚的な要素もなければゴア描写もほとんどないのでクセが少なくて観やすい作品にはなっていると思うぜ。

その代わりに他の作品に比べてちょっとあっさりしすぎだったり、物語がほとんどサバタが刺客を倒すだけの一辺倒でのっぺりとした展開な気もします。
といってもリー・ヴァン・クリーフが出る度に熱狂してたらそんなの気になりませんけどね!

リー・ヴァン・クリーフがいれば何も気にならない!

次に登場人物についてだが、まず主演のリー・ヴァン・クリーフ演じる悪のヒーロー、サバタがいつも通りのカッチョよさでもうシビレッぱなしだぜ!
「夕陽のガンマン」のときのスタイルまんまってカンジもするけど気にするな!(笑)

まあ他の作品の模倣であろうがリー・ヴァン・クリーフかカッチョよく映えるスタイルでさえあればもう何でもいいですからね!
あのシュッとしたスタイルに精悍な渋い顔つき、悪役らしい笑い声どれをとっても一級品です。

あと今回は使う武器も変態的なものが多くて面白いのがイイよな。
謎仕様なライフルだとか4連発かと思わせておいてさらにグリップの部分から3発撃てる7連発デリンジャーだとか意味不明だけど観ててワクワクさせる楽しさがあるぜ。

リー・ヴァン・クリーフがいれば何も気にならない!(2回目)

次にその他の登場人物についてですが、どこか既視感のあるおデブちゃんキャラのナイフ使いカリンチャだったり、なぜか一言もセリフを言わない軽業師ネコだったり、バンジョーに銃を仕込んでるガンマンで名前もそのままなバンジョーだったり意味不明だけど濃いキャラが揃ってますね(笑)

サバタが使う武器と同じで意味不明なんだけどちょっとワクワクするところがなんか悔しい(笑)
また悪役の親玉もキャラ自体はそんな立ってないのに西部の町で一人だけ時代が違うような貴族の格好してたり、善悪問わずみんな変態的な要素を備えているのが面白かったぜ。

仕込む意味はあんまり分かんないけどカッチョイイぜ!バンジョー!

ヴィスコンティから来ました

最後に音楽についてですが、マルチェロ・ジョンビーニキャッチ―な音楽がとても印象的で物語の楽しい雰囲気を引き立ててていていいですね~。
今回に関しては渋すぎないところが作品に合ってる気がします。

サバタのテーマにもなってる作品のテーマだったりバンジョーのテーマだったりすごくノリノリで思わず口ずさみたくなるような曲だよな。
“ヘイ!アミーゴ!チェ!サバータ!アイキューソー!”のとことか最高だぜ、意味はわかんないけど(笑)

キャー!サバタサーン!撃ち殺してー!

そろそろまとめにはいりますが、
濃いキャラクターたちに変態的な武器、楽しい撃ち合いにそして何と言ってもリー・ヴァン・クリーフのカッチョよさが存分に楽しめる面白い作品ですね。

リー・ヴァン・クリーフが好きな人はもちろんオススメだし、この作品から入ってリー・ヴァン・クリーフにメロメロになるってのもアリだと思うので興味のある方は是非観てみてはいかがだろうか。
では今回はこのくらいかな、じゃあの。

全体的にアッサリめの作品なのでいきなり濃厚なマカロニ・ウエスタンはちょっと・・・という方でもサクッと楽しめる作品だと思いますよ!
ではまたー。

おまけ:ヘイ!アミーゴ!

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