ゾンビーバー ~カワイイは正義!~

新宿武蔵野館ではビーバーちゃんがお出迎えしてくれました。

実際に使われたものとのこと。

どうもです。
今回は「ゾンビーバー」について話していきましょう。

この映画はジョーダン・ルービン監督の2014年の作品だ。
下ネタ絡めたタイトルからしてボンクラ臭が物凄い作品だな。

筆者はこの作品、どんな作品やら大して調べていたわけでもなかったのですが、なぜかGoogleカレンダーに“ゾンビーバー”とだけ登録されていたから何となく観に行ってみたようです。
特に映画をスケジュールに登録するのを習慣にしてるわけでもないのになんでだろうと不思議でなりません・・・。

しかもGoogleカレンダーを会社のスケジュールのシステムと同期するようにしてるから公開までの1週間自分のスケジュール見る度に“ゾンビーバー”の文字を見てしまって何とも言えない気持ちになったぜ・・・。
では、そろそろ内容の話に移ろうかな。
ストーリーはこんなカンジ。


ある時、田舎町を走るトラックの積み荷から汚染廃棄物がこぼれおち、ビーバーの生息する湖を汚染してしまう。一方、湖の近く小屋ではメアリー、ゾーイ、ジェンの3人が女子会キャンプを開いていた。そこへそれぞれの彼氏や元彼であるサム、トミー、バックの3人組が現れ、現場は乱痴気騒ぎに発展。そんな中、ジェンがバスタブで凶暴なビーバーに襲われるが、トミーがビーバーを撲殺する。しかし翌朝になると、そこにあるはずのビーバーの死体が消えており……。
映画.comより引用


湖に遊びに来たバカな若者たちがバカなおっさんたちが落としちゃった怪しい化学物質で変異したゾンビーバーに襲われて死ぬよ!という話です。
まあいつも通りのアレってやつですね(笑)

いつも通りのアレの中でもコメディということもあってノリは緩めでちょっと・・・いや結構お下品(笑)
でも緩めではあるんだけどテンポは割と良くて、設定説明と軽い焦らしを入れた後スッとゾンビーバーちゃんたちを登場させてくれたりして良心的だったと思うぜ。

展開がもたつく要素になりうる人間関係のウダウダもそれなりにやってはいるんですけど、ゾンビーバーちゃん襲撃の合間に下品なジョークを交えながら上手いこと挟み込んでて退屈にならなかったのが良かったですね。
その他にも、伏線回収などで脚本はしっかりしてるなって思わせる箇所が何か所かありました。

この作り物っぽいカワイイビーバーちゃんたちが怪しい薬で変貌を遂げるのである!

次に登場人物についてだが、特に人格者もいなけりゃ賢い人もいない、かといって極悪人もいない適度なバカが揃っているのが素晴らしい(笑)
キャラ立ちもそれぞれちゃんとしてて良かったし。

感情移入できるようなキャラは皆無ですけどね(笑)
また、監督自身その登場人物たちが死んでも何とも思っていないような描き方をしてるところがいいですね。
どの登場人物も分け隔てなく死ぬときは一笑い取って楽しく死ぬがといったカンジで。

 

セクシー担当の女性陣の皆さん、ポロリもあるよ!

次にこの映画の目玉であるゾンビーバーちゃんたちだが、すげーキュートで出てくるたびにニヤけちゃうぜ(笑)
手作り感といい具合のチャチさもありつつ、ゴアゴアしい部分は思いのほかクオリティが高くてバカに出来ないっていう絶妙なバランスの上に成り立ってるのがすごい。

グワオーって吠える声が猛烈に汚いところまで愛らしく感じられますからね(笑)
また、あんまり大きくない陸の上ではあんまり素早くないそしてそんなに強くないビーバーがモンスターって言うところも絶妙でおバカな人間との攻防・・・というよりも掛け合いが面白くなっています。

またその攻防の中にちょいちょいビーバーの習性を取り入れているのもいい。
といっても木を齧るから木材のバリケードは効かないとかトンネル掘るのが上手いからもぐら叩きみたいに部屋中に出てくるとかスゲーバカらしい使われ方だけど(笑)

寄りの画でも・・・

引きの画でも全く緊張感が生まれない、

それがゾンビーバーちゃんたちの良さなのである

最後にその他の要素についてですが、他のホラー作品のオマージュがふんだんに盛り込まれてるので、そういった部分を見つけて遊べるところも面白いですね。
ゾンビ―バーが誕生する流れなんかまんま「バタリアン」でしたし(笑)

単に設定とか真似してるだけじゃなく、カメラワークとかも「ジョーズ」や「ハロウィン」っぽいカンジの撮り方をしていたり、気付かないところも含めてさりげなく色々挟み込んでるんだろうなって気がする。
個人的に好きなオマージュは最初の犠牲者が出たとき湖畔で見てるヒロインに申し訳程度のめまいショット使ってるとこ(笑)

惨たらしいやられ方をしてもなんかカワイイ、

それがゾンビーバーちゃんたちの良さなのである

そろそろまとめに入りますが、
内容的には下らないB級ホラーであることは間違いないですが、脚本などちゃんと作るべきところはしっかりとしてますし、下らなさを逆手に取って楽しむ要素としてやろうという意気込みも感じられる面白い作品だと思います。

観た後いい意味で肩の力が抜けるので疲れてる人なんかに意外とオススメかも(笑)
では今回はこのくらいかな、じゃあの。

あと映画館に観に行かれる方はパンフレット(¥500)は見開き3ページのA3二枚で構成されている極薄仕様なのでその点だけは注意が必要ですよ!(笑)
ではまた~。

おまけ(ネタバレ注意):♪ゾ~ンビ~バ~(フランク・シナトラ風の声で)

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