ノック・ノック ~小物キアヌ~

困り顔のキアヌ!入場者特典のステッカーの処理も困る!

どうもです。
今回は「ノック・ノック」について話していきましょう。
この映画はイーライ・ロス監督の2015年の作品だ。
日本では今公開中の作品だぜ。
そして何といってもキアヌ・リーブス主演の作品だぜ。
「47RONIN」「ファイティング・タイガー」でキャリアが迷走してる感があってニヤニヤヤキモキしていたのですが、その後「ジョン・ウィック」でも見事復活!・・・と思ったら有名な監督とはいえまたこんな作品に出たりと振れ幅が広すぎて見てるこっちがハラハラしますね(笑)
では早速そんなキアヌが今回はどんなはじっけっぷりだったかを見ていこう。
ストーリーはこんなカンジ。

仕事のため、家族と離れ、1人留守番をすることとなったエヴァン。その夜、ノックの音に玄関のドアを開けると、そこには2人の若い女性が立っていた。道に迷ったという2人を親切心から家の中へ招き入れたエヴァンは誘惑に負け、彼女たちと一夜をともにしてしまう。それはエヴァンの地獄への第一歩だった。
映画.comより引用


バカンスに行った家族と離れ一人ぼっちで留守番&仕事をしていたキアヌ。そんな彼のもとに道に迷ったという女の子が二人転がり込んでくる。しかし、この雨の訪問者たちは恐ろしい曲者だったのだ・・・という話です。
簡単に言うとキアヌが誘惑されて鼻の下を伸ばしたらひどい目に遭ったという話です(笑)
字面だけ見るとなんだキアヌバカじゃんって話になってしまうんだが、そこに落ちていくまでの描写が非常に丁寧で単に主人公がバカなだけだろとも言い切りにくいんだよな。
誰もが持ってる少なからず持ってるスケベ根性をくすぐるというか。

幸せそうなキアヌ

そんなスケベ根性をくすぐられまくるキアヌについてですが、最初は余裕綽々で家に招き入れるんですが、アレッこの二人自分のこと誘惑しようとしてるんじゃね!?と疑い出したところからのうろたえぶりと理性と欲望のせめぎ合いが観てるこっちも非常にハラハラさせられて素晴らしかったですね~。
表面上は普通に会話してるんだけど女の子がソファで隣に座ってくる→キアヌが座るソファを変えるっていう無言の葛藤を何度も繰り返してジワジワと追い詰められていくところを描いているのがホントに巧みでさすがにイーライ・ロスは上手いなと唸らされてしまったぜ。

誘惑されるキアヌ

そしてキアヌが陥落した後、女の子たちが豹変してキアヌをひたすらに痛めつけることになるワケですが、その痛めつけ方がまた容赦なくてキツいですね~。
過激なゴア描写などは全くないのですがキアヌを支える全てをぶっ壊すレベルの精神攻撃を行います。
そのぶっ壊す対象も唐突に出てくるんじゃなくてキアヌが陥落する前に、プライドをくすぐるために褒めちぎってたりしてちゃんと伏線を張ってあるのが素晴らしいよな。
作品でやることはハチャメチャだけど作りは非常に丁寧なのがなんかムカつくぜ(笑)
また、キアヌをたぶらかした後とことんイジメまくる女の子二人は、やってることは悪意に満ち満ちているんですがやってる当人たちは無邪気にゲラゲラ笑いながらやっているところがすごくイヤ~なカンジですよね。
悪知恵だけ人一倍身に付けた子供みたいなやりづらさがあります。

絵面はけしからんカンジだけどイジメられてるキアヌ

最後にメインディッシュのキアヌの演技についてだが、優しい家庭人→余裕のある紳士→色仕掛けにドギマギする男→不貞を犯し家庭崩壊におびえる男→もうどうにもならなくて吠えまくる男とどんどん情けない姿に落ちぶれていくのが悲しくも笑えてきてしまうのが面白いな。
ここまで小物臭のする情けないキアヌは初めてではないでしょうか(笑)
大切なものがぶっ壊されていく中、怒りはするものの一線は超えられないところなんか、妻の形見の犬を殺されてマフィアを壊滅させた人と同一人物とは思えぬ(※同一人物ではないです)小市民っぷりです。
しかしキアヌのすごいところは初めて見るようなこんな情けない役を演じてもしっかりとキアヌ持ち前のキュートさは全開なところだぜ・・・!(笑)
今までのイメージからするとらしくない役な気はするがキアヌである必然性はあった気がするな。

包丁だけなら無双しそうだけど鍋まで持つと逆に弱く見えるキアヌ

そろそろまとめに入りますが、
ストーリーとしては胸糞悪い系の話なのですが、イーライ・ロスの丁寧な描き方と黒い笑いのセンス、そしてキアヌのキュートさで面白い作品になっているのではないかなと思います。
まあとにかく新境地を切り開いたキアヌを見るだけでも価値のある作品だと思うからキアヌファンの人は是非観てみてはいかがだろうか。
では今回はこのくらいかな、じゃあの。
キアヌファン以外の人でも楽しめると思いますし、もしかしたらキアヌの魅力に魅了されるかもしれませんよ!
・・・いや、この作品から入るっていうのは難しいかもしれないですが(笑)
ではまた~。

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