超強台風 ~超狂市長!~

史上最強の台風に史上最狂の市長が立ちはだかる!

どうもです。
今回は「超強台風」について話していきましょう。
この映画はフォン・シャオニン監督の2008年の作品だ。
題名見ればなんとなくわかると思うが中国の作品だぜ。
筆者はこの作品、強力だと言われていた台風8号が日本に来るタイミングに借りて楽しもうと思っていたのですが、東京に直撃するまえに雲散霧消してしまったので持て余してしまったようです(笑)
もしかしたらアクセス数もアップするかもしれないとかウキウキしてたんですけどね。
完全に捕らぬ狸のなんとやらやないか・・・(笑)
ではそろそろ内容の話に移ろうかな。
ストーリーはこんなカンジ。

観測史上最強・最大の巨大台風が太平洋に発生し、人口120万人が住む中国沿岸部の大都市に襲来・上陸する。圧倒的な威力の高波は漁船や家屋を一瞬で飲み込み、人々は巨大台風の脅威にさらされ、行き場を失ってしまう。そんな中、市民の生命を守り安全を確保するため、市長は自らの命を懸けて暴風雨の中に飛び込み……。
シネマトゥデイより引用


私は市長!街を発展させ市民を守るのが仕事だ!そんな私の街に超強台風が迫っているだと!?市民の命は私が守る!市長出動!という話です。
ストーリーはほとんどなく、市長がひたすら奮闘する姿を爆笑感涙しながら観る映画になっています。
プロパガンダ的な意味合いも強い映画なんだけど突き抜けすぎててもはやギャグになってるよな(笑)
市民の命を守るために狂人じみた活躍をする市長のキャラがとにかく強すぎる。
スーパーマン的な活躍から越権行為までなんでもやるぜ。
スーパーマン的な活躍はいいとして越権行為に関しては命を守るための描写とはいえ中国政府はこれ容認していいのかよみたいなところがありますよね(笑)
またこんな市長のせいで超強のハズの台風が完全に食われているのがすごいです。

市長、出勤

そんな狂人スーパーマンな市長についてだが、どんな逆境でも市民の命を守るために自分は正しいことをしているという自信が常にみなぎっているカンジが逆に狂人さを際立たせているよな(笑)
市民の命を救うためなら怖いくらい何でもやる。
避難所を飛び出して車が飛びタンクローリーが転がるレベルの暴風雨の中、男を助けに行ったり、浸水した避難所にサメが紛れ込んで来たら“俺は元特殊部隊だったんだ!”とか謎の後付設定を叫びながら棍棒でサメに襲いかかったり色んな意味でタダ者じゃないですね(笑)
監督としては人命第一の理想の市長を描いたつもりなのかもしれないが、そういうのを軽く飛び越えて人知の及ばぬ何か的な神々しさをまとった存在感があるよな(笑)
また市長が活躍するときに必ず同じ音楽が流れるんだがその音楽の壮大さもまたツボだったぜ。

市長たちの挽歌!

市長見ていると忘れてしまいますが、一応プロパガンダ的なところもある映画なので市長のほかに人民解放軍が活躍しているという宣伝がたくさんされます。
映画内のテレビのレポーターが活躍しています!って喧伝するだけのシーンがほとんどですが(笑)
あとは暴風吹き荒れてる中赤い旗掲げながら行進してるシーンとかで救助シーンがあんまりないんだよな。
多分予算の関係とかで撮れなかったんだろうけど、救助シーンをほとんど映さないで喧伝だけしてるっていうのが逆に妙にリアルなカンジがして何とも言えない気分になったぜ(笑)

雑に放り込まれるサメ!メガシャーク(?)VS市長の戦いが今始まる!

最後に市長に完全に食われてはいるものの一応この映画の目玉の台風についてですが、実際の台風の映像ミニチュア特撮を織り交ぜなかなかのクオリティで表現していて感心しましたね~。
監督がCGを使わないでできるところは拘ったと言うだけのことはあります。
ミニチュア特撮はよくできてるところに混じって明らかにちゃちいところもあるっちゃあるんだけど、この映画の場合はそれも愛嬌として見ることが出来るよな。
予算かかってる作品らしいけどB級映画的な趣があって素晴らしい(笑)

市長に食われた可哀想な台風ちゃん

そろそろまとめに入りますが、
狂人的な活躍をするスーパー市長とほとんど活躍シーンなく活躍を喧伝される人民解放軍、よくできてたりできてなかったりする台風シーンがよく分からないカンジで混ざり合ってるカオスな作品ですね。
まあいろんな意味で面白い作品ではあるからB級映画好きにはオススメだぜ。
では今回はこのくらいかな、じゃあの。
まっとうなディザスター映画が観たい人は他の作品にしたほうがいいですけどね(笑)
ではまたー。

おまけ:この映画屈指の名シーンを美味しいとこどり!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です